59ROCK DIARY

59からROCKに生きる極楽(59ROCK)人生日記

男木島

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今回の旅も最終日。男木島、女木島を巡ります。朝起きると綺麗な日の出が。快晴を予感させます。

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サービスのパンとジュース、更に佃煮のお土産までいただき、ホテルニューポートを後にします。アットホームな良き宿でした。高松行き高速船乗り場で乗船券を購入。

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朝日に照らされ青空をバックにした「太陽の贈り物」を観て、7時の始発船で、胡麻油の香る土庄港に別れを告げます。

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海面を太陽が照らします。

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35分で高松港に到着、ここから女木島〜男木島行きフェリーに乗換えですが、乗船券売場が長蛇の列!連れに列に並んで貰い、JR高松駅のコインロッカーに荷物を預けて戻るとまだ並んでいます。

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船は女木島→男木島と進み、どちらを先に行くか迷いましたが、男木島から行くことにして、ようやく乗船券を購入。とはいえ8時の船に乗れるかどうか心配です。その次は10時発!2時間待ちです。

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その心配も杞憂に終わり何とか乗船したものの座る席はなく、デッキに立つしかありません。トリエンナーレの展示関係者も多く見られます。出航です。トリエンナーレスタッフが旗を振ってほとんど見えなくなるまで見送ってくれます。

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20分で女木島到着。

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ここで下船する人も多く、席を確保することが出来ました。さらに20分で男木島到着。初上陸です。

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男木島は、3月に屋島から見て、8月に金沢21世紀美術館の企画展で大岩オスカールさんが作品展示に関わっていることを知り、10月に浜松の木下恵介記念館で男木島灯台がロケ地だったことを知り、この偶然の縁、見えない力に導かれました。先ずは、男木島灯台を目指します。レンタサイクルの情報もあったのですが、見当たらずたこめしを売ってるおばあちゃんに聞いてもないと言うことで諦め、歩くことにしました。

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この案内所は、ジャウメ・ブレンサの作品「男木島の魂」です。建物の白と青空、それらが水面に写って綺麗です。

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女木島行きの乗船券を購入し、島のガイドを貰って出発。灯台まで30分の道のりです。出だしは急坂でしたが、その後は多少のアップダウンはあるものの気持ち良い道です。

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天気が良く少し暑いくらいです。途中途中に現れる案内板が手作り感満載で楽しい!

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砂浜の向こうに灯台が見えてきました。この景色を望む場所にこの地を愛したサーファーのお墓がありました。

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男木島灯台到着。

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1895年に造られた総御影石の日本で2基しかない無塗装の灯台です。白く塗られていない石造の外観が素敵です。護っているという感じがします。資料館が隣にあります。回り込むと砂浜に出られて、すぐそこは瀬戸内海です。砂浜から見る灯台も素敵。

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船を降りた人は沢山いましたが、ここには我々2人だけ。こんな素晴らしい場所を独占です。少し歩きますが是非訪れて欲しい場所です。来た道を戻り港まで降りきる前に左に入ると、グレゴール・シュナイダーの作品「未知の作品2019」。

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昔からの石垣のある集落に突然現れた廃墟です。斜面の細い道を進み、高橋治希の作品「SEA VINEー波打ち際にてー」。

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海を望む窓から伸びてくる蔓(朝顔のように見えます)が波を表現しているのでしょうか。角度によって表情が変わります。次は遠藤利克の作品「Trieb-家」。

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廃屋の中に入ると突然部屋の中の天井から床の穴に向けて水が勢いよく直線的に落ちていてビックリします。朽ち果てそうな環境の中に躍動する大きなうねりが対照的です。

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石垣に囲まれた細い坂道を上がっていくと、

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リン・テイェンミャオの作品「自転-公転」。

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とにかく色々なものが各部屋で廻っています。

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まだまだアートは続きますが、絶景ポイントでもある豊玉姫神社にお詣りです。

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神武天皇の祖母にあたる豊玉姫命が祀られていて、子孫繁栄、安産、縁結びの神様です。

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トリエンナーレへ戻ります。「漆の家」。

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壁が漆で塗られていてその技法は立体的な表現もあり素晴らしいのですが、様々な色があることを初めて知り驚きと共に勉強になりました。

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ついに大岩オスカールの作品「部屋の中の部屋」。

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部屋の中に90度回転した部屋がある不思議な空間。

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天井にあたるところに特徴的なタッチの絵が描かれています。降りていくと豊玉姫神社の正面入口に出ました。

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本殿まで階段が続き、鳥居まで上がると絶景です。

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瀬戸内海の島々と遠く瀬戸大橋も見えます。地元のお爺さんが、「ここが1番眺めが良い」とここから海を見ています。暫く一緒にこの景色を眺めていましたが、「最近寒暖の差が厳しく身体に堪える」と言いながら降りて行きました。近くに真壁陸ニの作品「男木島 路地壁画プロジェクト」。

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10時45分。女木島行きの船出航まで残り30分です。猫をたくさん見かけます。

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後で調べると猫の島として有名でした。無料休憩車の看板に惹かれて入るとこれまた絶景休憩ポイントが用意されています。

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おでんの文字を見つけ、小腹が空いたので頼むと5分位かかるけどと言われましたが、大丈夫でしょう。家の中でも休憩できるようになっていて「さくらねこ」なるポスターが。この時は何のことか分かりませんでしたが、女木島で謎は解けます。

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のんびり景色を愛でながらおでんを待っていましたが、何の虫の知らせか神のお告げか船の時刻を確認すると、出航は11時15分ではなく11時!時計を見ると10時57分。あと3分しかありません。とはいえ次は2時間後の13時です。男木島でのんびりとも思いましたが、瞬時の判断で店のおじさんに状況を告げ注文取り消しを快く受け入れてもらい、「よほど急がんと間に合わんよ」に「また来ます!」と答えて、坂道をダッシュで下ります。なんとか間に合いました!さっき休憩所から船に乗り込む人が見えて、早くから乗船するなあと何となく思ったことを思い出しましたが、ちっとも早くなかったのです。船から島を見ると、休憩所とおじさんが座ってこちらを向いているのが見えます。

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真ん中の上から2軒目の家です。

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「必ずまた来ておでんをいただきます!」と心の中で叫び手を振ります。男木島を離れて女木島へと向かいます。

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