津軽鉄道ストーブ列車
仙台駅からはやて3号で一路青森に向かいます。
本日の鉄旅、当初は全線開通した三陸鉄道を考えていたのですが、台風19号の被害で一部不通となってしまい、色々調べた結果、津軽冬の風物詩ストーブ列車に初乗車することとしました。
雪を被り始めた岩手の山々を見ながら新青森到着。
更に五能線に乗り換えます。
青森といえばリンゴ。途中りんごの集荷所やふじ発祥の地、藤崎やりんご畑越しの岩木山を観ながら進みます。
それにしても今日は良い天気です。日本一長い木造橋「鶴の舞橋」(大人の休日倶楽部の吉永小百合のポスターで注目されています。行ってみたい)最寄り駅の陸奥鶴田を通過し五所川原駅に到着。
レトロな駅舎です。
終点津軽中里までの乗車券とストーブ列車券を購入。どちらも硬券です。
発車時刻まで約30分、駅舎内の売店を覗いて名物石炭クッキーとりんごどら焼きを購入したりして待ちます。
さあ改札時刻です。昔ながらの改札口を入るとそこはJR五所川原駅のホームです!
再び陸橋を渡っていくと1番奥が津軽鉄道のホームで、五所川原行きの列車が到着しました。
普通車両とストーブ車両の2両編成です。ストーブ車両の記号はオハフ331です。
調べてみると戦前戦後時昭和20年代に製造されたもの。
先頭車両が切り離され逆方向に連結されていよいよ乗車です。
ダルマストーブは2台あり、その周りの各4席が特等席ですが、座席の半分は団体用で、座れるストーブ席は4席でしたが、何とか確保。車掌が石炭を焚べにきます。
出発です!車内販売でストーブ列車ラベルの日本酒380円と日本海産スルメ500円を購入。
スルメはガイドのお姉さんがストーブ列車や沿線の情報を伝えながら、ストーブで炙ってくれます。
出来上がると割いて袋に入れてくれます。
このスルメ、実に味わい深く、津軽の日本酒に良く合います。
遠くに八甲田山、近くに岩木山を眺めながら進みます。このところずっと天気は良くなかったということですが、本日快晴です。それは本当にラッキーなのですが、ストーブの側の席は暑いくらい。上着、セーターを脱いでもまだ暑い。前の夫婦が耐え切れず移動したのでそちら側に移り、ゆったりと岩木山とスルメを肴に日本酒をいただきます。
1997年に香取慎吾が地元の小学生と車両に絵を描いたしんご列車が途中嘉瀬駅に展示されています。
20分で金木駅に到着。
太宰治の生家、斜陽館のある観光地。殆どの人がここで降りますが、せっかくなので終点津軽中里まで行くことにします。ここで列車の行き違いです。
今では珍しいタブレット交換が行われます。単線で衝突を防ぐ仕組みです。ガランとした車両が金木駅を出発です。車両後方から線路の向こうに岩木山が見えます。
更にまったりと日本酒を飲みながら桜の名所で太宰治の小説「津軽」にも登場する芦野公園駅へ。季節には桜のトンネルを走るそうです。ストーブの火はまだまだ真っ盛りですが、人が少なくなったせいか丁度良い心地です。
古〜い駅舎などを眺めながら金木から30分で終点津軽中里に到着。
帰りの列車まで1時間、昼食とし、新青森までの新幹線車中で調べた気になる寿司屋に向かいます。ちょっと迷いましたが無事到着。
駅を出て通りに出たら右折し、郵便局の角を左折です。カウンターに座りますが、メニューはありません。ランチと言ってみるとラーメンセットねと。そう、寿司屋でラーメンです。もちろん寿司とのセットです。カウンターには地元のおじさんとおばさん、おじさんは寿司と煮込み?をつまみに焼酎を、おばさんはラーメンセットです。続いて地元のおじさんがカウンターに座り、焼酎を飲み始めます。更に昼食に寄った風な地元で働くと思しき人が座敷に上がり、ラーメンセットを注文。賑わってます!店の主人が寿司を握り、おかみさんがラーメンを作ります。にぎりが来ました。
食べ進めていると、ラーメン到着。
出るタイミングは出来たら出すでマチマチです。ラーメンは昔ながらの醤油ラーメンで普通に美味しいです。にぎり寿司は8貫+軍艦巻き+細巻で充分なボリューム、海老は生エビですし、どのネタも美味しいです。主人と地元の人との会話は当然津軽弁で内容が分からないことも多いのですが、旅人の私には標準語で色々と話しかけてくれて、なかなか優しいおもてなしです。お酒を飲んでる地元おじさん達に出されている煮込み風が気になりましたが結局何かは分からず。満腹満足でお会計。800円です!安い!津軽中里のランチにお勧めです。駅に戻りながら途中のパン屋で注文してからクリームを入れるシューが硬めのサクッとしたシュークリームを購入します。
帰りはストーブ車両ではなく普通車両にします。
空いています。こちらは2列シートで、駅で買った缶コーヒーとシュークリームと共に左右の景色を楽しみます。
気温が上がって、景色が少しモヤっとしてきました。50分で終点に到着。
改札口を出て駅舎の売店で車内ガイドさんに教わった五所川原農業高校の学生が育てた新米2合120円を2つ購入。なんでも小泉環境大臣がこの地を訪れて国際会議で供された環境配慮対応のお米だそうです。五所川原農業高校の駅もあり、高校の敷地面積は日本一だそう。五所川原産じゃがいも1袋120円も気になったのですが、重いので断念。駅舎を出て、五所川原の街へと向かいます。