佐原利根川サイクリング
久しぶりに県内ですが少し遠出しました。ロードバイクを買った店の店長お勧め佐原へ自転車を積んで車で向かいます。WAKE軽ながらホイールを外さずに2台積めます。関東も梅雨入りしましたがこの日は晴れ真夏日予報。1時間半ほど順調に走り、道の駅川の駅「水の郷さわら」へ到着。平日午前中から結構多くの人が買い物に訪れています。
利根川沿いのこの施設の駐車場に車を置いて自転車で走ります。
さあ出発!成田線の踏切を渡り5kmほど走って先ずは香取神宮へ。表参道入口の駐輪場へ自転車を置きましたが、旧参道の駐輪場にはバイクスタンドがあり本殿へも近くロードバイクで訪れるならこちらがお勧め。
朱色の鳥居をくぐり、クリートをすり減らしながら参道を歩きます。鬱蒼とした木々に覆われた参道は伊勢神宮も思い出させる雰囲気です。風がひんやりして荘厳な気持ちにさせられます。
総門を通ると手水舎がありましたが、新型コロナ対策で柄杓が使えません。こんなところにも影響が。
重要文化財の楼門をくぐり同じく重文の本殿・拝殿へ。
夏越の大祓の時期で茅の輪があります。
作法に則ってくぐり抜けます。拝殿・本殿にお参り。
手前が拝殿で奥に本殿があります。香取神宮は古の時代からある由緒正しい神社で、拝殿・本殿も立派な佇まいです。奥社方面から戻ることとします。
これは要石といって地震から守るために大地へ打ち込まれた杭のようなもので、そのほんの1部が地上に露出しているもの。香取神宮の要石の地表部分は凸型ですが、鹿島神宮のそれは凹型とのこと。鹿島神宮はアントラーズ戦を観に行く際に何度も横は通っていますが参拝出来ていません。近々お参りせねば。
木々に囲まれてひっそり佇む奥社。小さいながら存在感があります。駐輪場に戻り11時も過ぎ空腹感も覚えてきたので、これも自転車店長お勧めの小見川「魚平食堂」で昼食とすることとします。ここは魚屋が営んでいる食堂で海鮮丼が凄いということなのですが、天候不順で漁がないと途端にグレートダウンしてしまうので確認した方がよいというアドバイスに従って電話するとOK。香取神宮から10kmほど走り、迷うことなく到着し待つことなく座敷席に着けました。
迷うことなく海鮮丼を注文。到着したのがこれです!
丼の上にはみ出さんばかりに刺身が盛られ、天辺にはネギトロ、帆立と太刀魚あぶり?が刺身on刺身状態で乗ってます。全部で15種類ほど(大迫力に圧倒され数え忘れました)の厚めに大きく切られた刺身の下にはゴマと海苔がふられた丼メシ。魚の種類が全部分かりませんでしたが、まぐろ、かつお、金目鯛、あじ、サーモン、たこ、帆立、太刀魚、ぶり、ねぎとろなどなど。どれも新鮮で美味しくいただきました。大満足、大満腹となり店を出ます。
店の前には名物すずめ焼の渋い店が。
さて、ここから利根川沿いのサイクリングロードを水の郷さわらまで走ります。利根川へ出るまでの道で空いていた溝に前輪が嵌り転倒するアクシデントがありましたが、天気予報がようやく当たり始めて曇り空だった午前中から午後は青空に。
風もそこそこ吹いて利根川沿いを気持ち良く走ります。下流へ走れば銚子まで25kmほど。いつかは太平洋まで走りたい。
小見川大橋をくぐり右手に利根川、左手に青々としてきた田んぼを見ながら快適に進みます。
東関東自動車道。
ここへ自転車で上がれるようです。鹿島線の鉄橋。
ここを渡っていけば鹿島神宮駅にたどり着きます。
列車が通ることを期待してましたが本数の少ないローカル線ゆえ残念ながら今回は遭遇出来ず。次回は調べてきます。
川に立つ木造の鳥居は香取神宮のもので鳥居河岸・津宮浜鳥居です。御祭神の経津主大神(ふつぬしのおおかみ)がここから上陸したとのこと。水の郷さわらに戻ってきました。次は佐原の古い街並み地区へ向かいます。
利根川に流れ込む小野川の手前を左折、川沿いに街が発展した風景は倉敷もそうですが、水路が流通の要であったことがよく分かります。
成田線の踏切を渡り進みます。
佐原も小野川沿いに商家が並びますがそのままの姿が良く保存されています。流行りのリノベーション的な部分も見られますが落ち着いた雰囲気を保っていて良いところです。
醤油工場とそこが営む佃煮屋。
立派な蔵もあります。
日本地図を作ったことで有名な伊能忠敬は佐原出身で銅像や記念館などがあります。
小野川にかかるこの橋は忠敬橋といい測量に使う象限儀が象られています。
忠敬橋から眺めた街並み。いい感じです。
小野川を巡る舟が橋をくぐります。
伊能忠敬旧家は休業でした。
木造の橋「樋橋」を渡って伊能忠敬記念館に向かいます。
橋を渡ると、東京バンドワゴンの看板を掲げたカフェが。
小路幸也のこのシリーズ作品は全て単行本で買って読んでます。最新作は「イエローサブマリン」。このカフェ帰宅後調べてみると、東京バンドワゴンのドラマのロケに使われた「珈琲 遅歩庵いのう」というお店で伊能忠敬の子孫の方がやっているとのこと。伊能忠敬記念館に着くと14時50分。新型コロナ対策で毎時50分から10分間消毒のため入場出来ません。小野川沿いに戻りぶらぶらすると、店頭で炭火でかきもちを焼いているお店を発見。
煎餅系に弱い上に美味しそうだったので焼いたのと揚げの醤油味を購入。店先に「試食はできません」なる貼り紙が。店頭で焼いているのでおひとつどうぞ的に試食できる雰囲気はあります。試食を聞く客が多いのか昔はやっていたけどあまりに試食だけで買わない客が多かったのか。真相は謎です。記念館へ戻っていると先程渡った樋橋方向から水の流れる音が聞こえてきます。
近づいて見ると、なんと橋の中央部から水が滝のように流れています。橋の説明に別名「ジャージャー橋」と書かれていたのですがその時は何のことやら分かりませんでしたがこの事だったのです!30分置きに流れるようで、橋の袂が小野川巡りの舟の乗降場でもあり橋から流れる水に向かって到着という粋な演出にもなっています。
ベンチに座って川に落ちる水の音を聴いていると安らぎます。
伊能忠敬記念館です。江戸時代に精密な日本地図を作成した人物として誰もが知っていますが、佐原の商家の当主であったとは知りませんでした。商売を大きくして隠居。興味があって独学で学んでいた測量を本格的に学ぶために江戸へ出てその道の権威の元で研鑽しそこから日本地図を作ることになるとは知りませんでした。元からの学者と思っていましたが豪商の当主で商売の才覚があった人物だったとは。展示されている資料は保存状態の良い複製ではなく実物でその丁寧で精緻な仕事が良く分かります。
川沿いを水の郷さわらへと戻ります。自転車を車に積み込み、野菜、有名な豚肉(恋する豚研究所、林SPF)、Q ナッツ、芋ケンピなどを買って帰路に着きました。佐原、まだまだ見所もサイクリングロードもあります。また来ます!日帰りのプチとはいえ久しぶりの旅行らしい旅行、新型コロナのおかげ?で新たにロードバイクの楽しみも加わった新たな旅。旅の可能性が拡がってこれからますます楽しみです。ところで子供の頃憶えて馴染みのある佐原市の表記が見当たりません。代わりに?馴染みのない香取市の表記が。調べてみると市町村合併で佐原市は消滅して香取市が誕生したそう。うーむ。