59ROCK DIARY

59からROCKに生きる極楽(59ROCK)人生日記

足利(ココファーム)

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一旦街の方に戻りそこからひと山向こう側の山間を進むと見たことのある光景が現れてきます。収穫祭の時のシャトルバスは少し手前が終点でそこから歩くのですが、そこを通過してココファームに入り葡萄畑を右手に見ながら1番奥まで進み、フード屋台とテーブル席が設けられるところが駐車場となっていました。

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収穫祭以外では初めての訪問。毎年11月の第3週の土日に行われる収穫祭は、葡萄が全て収穫された後の葡萄畑で出来立ての生ワインなどなどが飲めるつい飲み過ぎてしまうとても楽しいイベントなのですが、初めて葡萄が実っている葡萄畑を見ることが出来ました。ココファームの人達が畑の手入れをしています。

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Shop&Cafeに行くとワイナリーが見学が出来るというので申し込んでみました。見学スタートです。この地に葡萄畑を造ってワインを醸造するまでのストーリーは、その苦労が偲ばれるそして情熱と強い意志なくしては達成できない試行錯誤と知恵が結集した感動的なものです。

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葡萄畑の斜面は下から徐々に斜度を増して中腹からは38度以上ということで、収穫祭の時も下の方は早々に場所がなくなりいつも中腹あたりに何とか場所を確保するのですが、斜面に座りワインやつまみが転がり落ちない工夫と樹の上の柵?も利用しながら快適な空間を作っています。ワイングラスとそれを入れる首からかけられるバックがセットになっていて、斜面用のテーブルも販売されています。とはいえ、ワインやつまみを買いに行くにはこの斜面を下り登らなくてはならず徐々にしんどくなってくるのですが、この斜度なら止むを終えません。この葡萄畑には赤白用各2種類ずつ計4種類の葡萄が斜面に沿って植え分けられています。あまり聞いたことのない品種も多く、この地に適した品種を選んだ結果とのことです。葡萄畑は他にもあるとのことですが、ここで収穫された葡萄で醸造されたワインを教えてもらい帰りに買っていこうと。ここの葡萄で作られたスパークリングワインもあるとのことですが、毎年7月7日販売開始で残念ながら4日早く来てしまいました。来年こそはと。ところで駐車場から歩いてくる途中、葡萄畑に薔薇が咲いていました。

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何でだろうと思っていましたがその謎が解けました。飾りではなくちゃんとした理由があったのです。葡萄と薔薇は同じ病害に遭いさらに薔薇の方が先に罹るので、薔薇に病害が出たらすぐさま葡萄に対処を施すのだそうです。葡萄畑を眺めながら色々と勉強になる話を聞いた後、醸造所へ。醸造タンクと瓶詰め工場を見学し、ワインを寝かせ熟成させている保管庫へ。

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入口の把手がお洒落です。

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ヒンヤリと温度管理された空間にワインが詰められたオーク樽が並びます。

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新品の樽は木の香りが強すぎるので中古の樽を使っているとのこと。そして最後にシャンパンの製造方法を教えてもらいましたが、これが眼から鱗で知らないことが沢山!またまた勉強になりました。まずは製造工程が複雑かつ瓶内熟成を含め長期に亘り、想像以上に手間がかかっていることにビックリ。シャンパンが高いことに納得です。

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そして底に沈んだ澱を取るために瓶の注ぎ口に集めるのですが、手作業の場合は写真の右の器具に斜めに瓶を差し込み、一定時間毎に瓶を少しずつ回転させていくそうです。この時どれだけ回転させたかわかるように瓶の底に白い目印を印すそうで、この印があるシャンパンはこの工程を手作業で行なっている証とのこと。そして最後にシャンパンの栓が何故あのような形になっているか。あまり疑問にも思っていませんでしたが、その秘密がこの日明らかになりました!元々は途中から細くなっているわけでなく同じ太さのコルクを中央の機械で途中から細く押しつぶして栓をするのです!いやあ知りませんでした。色々な知恵が結集されています。見学ツアー大変勉強になりました。お勧めです。ショップに戻ります。

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このテラスもお洒落でここからの葡萄畑の眺めも素晴らしい。

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ワインを選ばなくてはと白にしようと決めたものの候補の2本が絞り切れず(両方買えばと言われそうですがやはりここは1本に厳選したい)迷っていると、試飲しますかとの嬉しいお言葉。早速甘えて決定しました。やはり飲めばわかる飲まねばわかりませんね。ここの葡萄畑で収穫された葡萄から造られたプティ・マンサンです。

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聞き慣れない品種ですがコクのあるしっかりとしたワインです。じっくりと飲むのが楽しみです。つまみにガーリック&チーズのラスクを併せて購入し(レジは見学ツアーで案内してくれた方でした)、帰路に着きます。半年ぶりの県境を超えての旅行。日帰りとはいえ充実した楽しい旅となりました。旅はいいですね。