追悼:藤田宜永2

「女系の総督」読了しました。500ページに迫る長編ですが、一気呵成に読んでしまいました。帯の「一気読み必至」その通りになりました。第2作を先に読んだので物語を遡る形になりましたが、それはそれでまた楽しく読むことが出来ました。第3作ありませんかね。そして昨年11月に発刊された最新作？遺作？を借りてきました。

原点回帰したような日欧を舞台としたサスペンスものです。これも楽しみです。今日の朝日新聞朝刊に小池真理子さんが夫とその最期について語った記事が掲載されていました。語ることへの情熱と語れなくなることへの絶望、語らなくても良いことへの安堵が病に侵された中で交差する様が胸を打ちます。享年69歳。もっともっと語って欲しかった。