朝日新聞夕刊

朝日新聞夕刊が面白い！何ヶ月か前に紙面を一新して、それまで毎日あったスポーツ面や週一の詰将棋がなくなったりして、楽しみが減ったので夕刊は止めようかと思い始めた矢先です。我慢して良かった。将棋囲碁の記事も形を変えて載るようになりましたし、なにより本に関する記事が充実してきました。実生活で読んだ本ともシンクロして更に愉しい。ここのところ文学賞に関する記事が連載されていて、本屋大賞や芥川賞、直木賞などなどにまつわる話の中に、太宰治が芥川賞が欲しくて川端康成に手紙を出したり、佐藤春夫に4m超の巻き手紙で懇願したエピソードが書かれています。有名な話ということですが知りませんでした。少し前に読んだ「ホリイのゆるーく調査」に収められている1つの話の落ちに「太宰治。芥川賞、あげられません。」というのがあって、ちょっとピンときていなかったのですが、この記事を読んでモヤモヤが氷解、納得スッキリです。その他吉川英治文学賞、山本周五郎賞、谷崎潤一郎賞、群像新人文学賞など様々な日本の文学賞を、対象を体系付けて解説していて勉強になります。そんな記事の中、「その年で一番面白かった作品に与えられる文学賞がない」という早稲田大学教授　都甲幸治氏のコメントが印象的で、納得でした。昨年発行されたマイベスト面白本は迷うことなく堀井憲一郎「文庫本は何冊積んだら倒れるか〜ホリイのゆるーく調査」です。小説ではありませんが文学ではあるでしょう⁉︎仮に日本面白本大賞があったとしても受賞しないと思いますが。